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2011年03月09日 石山寺縁起絵巻を読む(殺生禁断) [石山寺縁起絵巻]

2011年03月09日 石山寺縁起絵巻を読む(殺生禁断)
3月9日(水) 晴れ 東京 11.6度 湿度 30%(15時)

8時、起床。
シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて頭頂部でまとめ、シュシュを巻く。
朝食は、アップルパイとコーヒー。

化粧と身支度。
黒地に紫・群青・水色・茶色の大小の長楕円がたくさんある変な柄のロング・チュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショートブーツ、黒のトートバッグ。
ボア襟の黒のカシミアのポンチョ。

10時前、家を出る。
駅前のコンビニでレジュメの印刷。

午前中、自由が丘で講義。
『石山寺縁起絵巻』(近江・石山寺の由来と歴史を描いた鎌倉時代末期の絵巻物)の解読。
巻2の第6段「龍穴の池」の伝承(暦海和尚と龍王の話)の解説の続き。
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↑ 龍穴の池。水面に散る山桜の花が美しい。
典型的な大和絵の描法。
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↑ 山桜が咲く山路を、龍王とその眷属たちに守られて住坊に戻る暦海和尚。
2-6-6.jpg
↑ 龍王の顔立ち・服装は、まったく中国風。

第6段の詞書の後半は、絵にはまったく描かれていないが、石山寺中興の祖である淳祐内供の弟子の真頼という僧の臨終の説話になっている。
そして、真頼の臨終の様子は「保胤の往生伝」に載っていることを記す。

そこで、慶滋保胤(?~1002)の『日本往生極楽記』を紹介して解説。

続いて、第7段(巻2の最後)に入る。
石山寺の寺域とその周辺における殺生禁断の様子を描く。

2-7-1 .JPG
↑ 寺域の周辺で鹿を射殺した武者をこらしめる僧兵。
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↑ 僧兵は、鎧兜に身を固め、弓矢に長刀という重武装。
2-7-3.jpg
↑ 瀬田川に設けられた簗(やな=水流を利用して魚を捕らえる仕掛け)を破壊している。
2-7-4.JPG
↑ 瀬田川で漁をしていた漁師たちを追い払う僧兵。
2-7-5.jpg
↑ 網を破り、捕えた魚を川に戻し放つ。

12時、講義終了。


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