SSブログ

2010年09月08日 石山寺縁起絵巻を読む(貴族女性・蜻蛉の女の石山詣) [石山寺縁起絵巻]

2010年09月08日 石山寺縁起絵巻を読む(貴族女性・蜻蛉の女の石山詣)
9月8日(水) 雨  東京 30.5度 湿度 91%(15時)

8時、起床。
シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて頭頂部で結んで、シュシュを巻く。
朝食は、明太子フランスとコーヒー。

化粧と身支度。
青と白と黒の変な柄のチュニック(2分袖)、黒のレギンス(3分)、黒のサンダル、黒のトートバッグ。

10時、家を出る。
台風9号の接近の影響で、超久しぶりの雨。
調べてみたら、8月9日(24.5mm)以来、約1ヵ月ぶり。
気温はずいぶん下がったが、湿度がものすごく汗が止まらない。
(10時、26.4度、82%)

午前中、自由が丘で講義。
『石山寺縁起絵巻』(近江・石山寺の由来と歴史を描いた鎌倉時代末期の絵巻物)の解読。
巻2の第2段の解説の後、第3段に入る。

第3段は、藤原倫寧の娘(『蜻蛉日記』の作者)の石山詣の場面。
詞書を読んだ後、『蜻蛉日記』の該当部分を読む。

この石山詣、夫(藤原兼家)がなかなかな通ってきてくれず、しかも他の女の所に通い始めたという噂を耳にして悲嘆にくれていた「蜻蛉の女」が、半ばは気晴らしに、半ばは仏に祈願するために、出掛けたもの。
夫や妹にも知らせず、ごく少ない供まわりで、しかも牛車や馬を使わず、徒歩で出掛けたあたり、かなり衝動的というか、夫への当てつけ的行動のように思う。

夜明け前(3時頃)に家を出て、おそらく二条の末で賀茂川を渡り、粟田で東山を抜け、山科に入り、逢坂山の「走井」で休憩・食事、逢坂関を通過して、打ち出浜で琵琶湖湖畔に出て、そこから舟に乗って、瀬田川に入り、疲労困憊しながらも、日暮れ前の申の終わり(17時頃)に、石山寺に着いている。

京→石山寺、所要14時間、足弱な貴族女性でも、早出をすれば、その日の内に、到着できたことがわかる。

彼女は、休憩と沐浴の後、中夜(夜半前後、22~2時)、後夜(夜半から夜明け前、2~4時)に観音堂に参籠している。
当時の参籠・祈願が深夜であることがわかる。

12時、終了。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。